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本:『人生は楽しいかい?』と『夢をかなえるゾウ』

年が明けてから、ジョギングを再開しました。やはり、数か月のブランクがあると、体が非常に重いです。以前は10キロマラソンのイベントに参加できていましたが、今は自信がない。

ところで、最近のジョギングのお供は専らaudibleです。以前はspotifyで、エクササイズのプレイリストなど、テンポの速い、アグレッシブな曲を聴きながら走ることが多かったのですが、audibleで本を読みながら(聴きながら)走るのは、意外と時間の経過を早く感じることができて、快適なことに気づきました。ジョギング以外では、病床での暇つぶしに重宝しています。風邪を引いた時など、ベッドで一日横になっていないとならない時、audibleを聞いていると、すうっと眠りに落ちます。

数日前、やっと三冊に渡る長編、『ねじまき鳥クロニクル』を聴き終わったので、『人生は楽しいかい?』を聴き始めました。ちなみに、村上春樹さん著『ねじまき鳥クロニクル」のaudibleですが、藤木直人さんの朗読、素晴らしかったです。老若男女、様々な登場人物の言葉を、声色や読む速さを使い分けて上手に表現されており、同一人物が朗読していることを忘れてしまうほどでした。

話は戻りまして、『人生は楽しいかい?』ですが、読み始めてすぐに持った感想が、あれっ?いつか読んだ本の内容に似ている?

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主人公が冴えないサラリーマンで、人生を向上したいと思っているところ。大雑把な性格の、関西弁を話す師匠が、主人公に数々の課題とアドバイスを与えていくくだり。

あのベストセラー、『夢をかなえるゾウ』にそっくりです。

もしかしたら、同じ著者の作品なのかなと思い、気になって調べてみたら、別の作者のものでした。『人生は楽しいかい?』は、2016年発行、ゲオルギー・システマスキーさん著、北川貴英さん監修ですが、『夢をかなえるゾウ』の初刊は2007年発行、著者は水野敬也さんです。

『夢をかなえるゾウ』は、

  • 『夢をかなえるゾウ1』
  • 『夢をかなえるゾウ2  ガネーシャと貧乏神』
  • 『夢をかなえるゾウ3  ブラックガネーシャの教え』
  • 『夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神』
  • 『夢をかなえるゾウ0  ガネーシャと夢を食べるバク』

と、全5冊読みましたが、個人的には、20代後半の、主人公の年代と近い時期に読んだからか、感情移入しやすかった一冊目が一番面白く読めました。当時は自己啓発書なのに物語形式という斬新さに驚いたものです。続くシリーズの中には、読者の対象が、少し上の年代のものもあるかのような印象を受けました。一冊目は特に、若い世代に読んで欲しい良書ですね。

先ほど、『人生は楽しいかい?』が『夢をかなえるゾウ』と似ていると書きましたが、『夢をかなえるゾウ』は、偉人のエピソードに触れながら、神様であるガネーシャが、主人公に夢をかなえるための課題を与えていくのに対して、『人生は楽しいかい?』での教えは、「システマ」という、ロシア発祥の、軍隊を対象とした格闘技が軸となっていて、師匠も、架空の生物ではなくロシア人(人間)である点が、異なっていますね。後者の方は、物語の設定に現実味があります。

若い頃に読んだ『夢をかなえるゾウ1』からの感銘が大きかったからか、物語の設定が私には若すぎるからか、『人生は楽しいかい?』は、約半分、読み終わった今でも、私の評価は星5つ中、星3つというところですが、体の使い方によって、精神を整え、最終的には人生を好転させていこうという教訓には共感します。呼吸法や正しい姿勢が、気分を落ち着かせたり、自己肯定感をあげたりするのに有益ということは、以前から耳にしているので、「システマ」、気になるところです。

後半、聴き終えるまで何日かかるかわかりませんが、また新しい発見があるかもしれません。本に出てきた、日常に取り入れられそうなアドバイスを実践しながら、「システマ」についても、いつか調べてみたいと思っています。

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