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シドニーでシェアハウス探し

3か月の短期語学留学中に自然や人々のおおらかさに惚れ込み、一念発起して移住を決意し戻ってきたシドニー。

学生ビザ、ビジネスビザでの滞在を経たのち運よく永住権を取得でき、私のシドニーでの生活ももうすぐ14年目に突入しようとしています。

現在はパートナーののんきオージー君と二人で賃貸物件に住んでいますが、語学留学中、また、移住目的でオーストラリアに戻ってきてからしばらくは、私もシェアハウスに住んでいました。

もう10年以上も昔の話なので新鮮さは失われてしまっていますが、計5カ所のシェアハウスに住んだことのある私の経験が、これからシドニーでシェアハウス生活を始める予定の方々の参考になるかもしれません。

私が過去にシェアハウスを探す際にとった手順や私からの個人的なアドバイスを、下記にご紹介していきたいと思います。

目次

渡豪前準備

短期語学留学の際は、語学学校の入学手続きと共に、はじめの一か月間のホームステイ先の手配を語学留学の斡旋業者が事前に行ってくれました。

そのため、当面の滞在先を探す必要はありませんでした。

しかし、二度目の渡豪では、留学のエージェントが学生ビザや入学申し込みの手続きまでは行ってくれたものの、宿の手配はサービスに含まれておらず、滞在先は自力で探すこととなりました。

日本から遠隔でシェアハウスを探すことはほぼ不可能です。

実際に物件を見ることができないと情報の信ぴょう性を確認できませんし、契約の際のお金のやり取りにも不安が残ります。

詐欺目的で、日本から前払い家賃を送金してくれれば部屋は確保しておくから!なんていう調子のいい話もあるらしいです。

私は日本を発つ前に、バック・パッカーズを一週間ほど予約しておきました。バック・パッカーズでの滞在中に、学校のオリエンテーションや携帯、銀行口座開設等の諸手続きと合わせてシェアハウスを探す計画だったわけです。

私がお世話になったバック・パッカーズは、繁華街として治安が悪いと言われていたキングス・クロス(”Kings Cross”)にありました。学校や今後住みたいエリアへのアクセスがよい上に、値段が安かったのでそのバック・パッカーズを選んだのですが、夜、飲み屋街や人気のない場所を一人歩きするようなことはしなかったので、滞在中はなにごともありませんでした。

しばらくキングス・クロスには足を踏み入れていないけれど、最近の治安はどうなのだろう?

バック・パッカーズは基本、安価な宿泊施設としての位置づけなので、ホテルに比べるとサービスが最低限である代わりに宿泊費がお手頃価格です。しかし、ロケーションやシーズン、一部屋を共有する人数などによって宿泊費に差が出ます。

私は確か、5、6人ほどの女性と同室でした。部屋に二段ベッドが3~4つ設置されていた計算です。

値段については記憶があいまいなのですが、当時一泊25ドルくらいだったと思います。私が寝泊まりしていたバック・パッカーズはウェブサイトで検索しても情報があがってこないので、もう営業していないのかもしれません。

コロナ禍明け後オーストラリアでは、全国的に不動産の需要が供給をはるかに上回っており、賃料上昇や高い競争率など借り手には厳しい状況が続いています。バック・パッカーズやシェアハウスも、そんな住宅市場の影響を多少なりとも受けています。

キングス・クロスエリアのバック・パッカーズは2025年2月現在、安い宿でも一泊38ドルほど(2025年2月2日現在のレートで、日本円にして3700円ほど)するようです。

仕事探しも時間と労力を要します。

私はオーストラリアで最初の仕事が見つかるまで3ヶ月かかりました。

現在は移民の増加に伴って仕事探しも競争率があがっているようです。

どのくらい早く仕事が見つかるかは運や経験、英語力などにも左右されますが、渡豪後、しばらくの間は収入がなくても生活ができるだけの貯えと、シェアハウス探し期間中の滞在先を確保してから来られると安心なのではないでしょうか。

だいたいの希望条件を絞る

一概にシェアハウスと言っても、その環境に求める条件は人それぞれです。

シェアハウスを探し始める前に、自分の希望する条件を確認しておきましょう。

予算や住む地域などの基本的なこと以外にも、自分はシェアハウスでどのように過ごしていきたいのかを棚卸ししておくと、シェアハウスを探す際に的を絞れますし、また、入居後に「想像と違った…。」なんていう事態に陥る可能性も低くなると思います。

私がシェアハウスを探すにあたって考慮に入れたのは下記の6つのポイントです。

  • 予算
  • エリア
  • オウンルームかルームシェアか
  • 同居人
  • 居住期間
  • 部屋数・設備
予算

予算はシェアハウスを探し始める前に確認すべき最重要項目です。

自分がいくらまでなら家賃に割いていけるのかを把握せずにシェアハウスを探し始めるのは、無謀としか言いようがないでしょう。

予算が決まれば、その予算内でどこまでその他の希望条件を自分の理想に近づけていくのか、反対にどのあたりを妥協していくべきか、という次のステップに進むことができます。

オーストラリアでは、家賃はシェアハウスも含めて、たいてい週ごとに計算されます。

そして、入居時には通常、ボンド(”bond”)と呼ばれる保証金を支払います。

ボンドとは日本でいう敷金のようなもので、物件の損傷や契約違反などがなければ、退去時に全額返金してもらえるはずのものです。私が過去に滞在したシェアハウスでは、どちらも入居時に家賃2週間分のボンドを要求されました。

家賃の支払いのタイミングはシェアハウスのオーナーとの取り決めによりますが、私の経験では2週間分前払いのところが多かったです。

入居時に必要な費用はボンドと前払い家賃の合計となるので、たいてい4週間の家賃相当といったところでしょうか?

例外もあるかと思うので、契約前にきちんと確認しておいたほうがいいですね。

エリア

人気のある地域やなにかと便利な場所の家賃が高いのは、万国共通ですね。

シドニーで人気のエリアといえば、マンリーやボンダイなどのビーチタウン、モスマンなどの高級住宅街などです。

自分がいくらまでの家賃を払っていけるのか目安がついたら、今度は地域ごとの家賃の相場と自分の予算を照らし合わせ、どの地域に的を絞ってシェアハウスを探していくのかを決めます。

学校や職場に通いやすいかどうか、自分の行動範囲や交通手段なども考慮に入れなければなりません。

スーパーマーケットや病院などの公共サービス機関へのアクセスがいいかも確認しておいたほうがいいですね。

たとえば、車などの自分専用の移動手段を持っておらず、また、スーパーマーケットが近所にない場合、買い物の度に重い荷物を持って公共交通機関や徒歩で移動することになります。

一言にシドニーと言っても、地域によっては電車が通っていなかったり、バス路線があったとしても、バスが来るのは1時間に2本だけ、なんていう場所もまだまだたくさんあります。

私は日本では関東圏にしか住んだ経験がありませんが、シドニーに住み始めてから関東圏の公共交通機関がいかに充実していたのかを思い知らされました。

安全と言われているオーストラリアですが、治安のあまりよくない地域もあります。

住む予定の地域の情報収集を綿密に行ってから、実際にそこに住むのかを決めましょう。

オウンルーム?ルームシェア?

シェアハウスを探すにあたって決めておかなければいけない項目の一つに、オウンルームに住むのか、それともルームシェアをするのか、ということがあります。

オウンルームとは、一部屋まるまる自分専用の居住スペースとして利用できるシステムです。いい物件だと、自分の部屋にバスルームまでついていたりします。

反対に、ルームシェアとは一部屋を他のルームメイトと共用で使います。

ルームシェアの場合は、ルームメイト同士お互いに迷惑にならないようにしなければならないため、ひときわ神経を使います。誰だって自分が夜眠ろうとしているのに同じ部屋の中、大声で話されたり、電気を消してくれなかったりしたら嫌ですよね?

オウンルームに住む場合はそのような気遣いはルームシェアより少なくて済みますが、一般的にルームシェアより家賃が高く設定されています。

同じような生活スタイルの人と同居するならルームシェアでも比較的ストレスが少ないでしょう。

ちなみに、少し特殊な例ですが、リビングルームなどの共用部分に住み込むリビングシェアなどの居住形態もあります。

家賃はだいぶ低くなりますが、他のシェアメイト達も利用するスペースに寝泊まりするわけですから、プライバシーはほとんどないと思ったほうがよいかもしれません。

自分がオウンルームにしか住めない体質なのか、他の人たちと同じ部屋に住むことが可能なのか、見極めておきましょう。

同居人

自分がどのような人たちと同じ屋根の下で過ごしていきたいのかも、事前にはっきりさせておくとよいと思います。

漠然とではありましたが、私がシェアハウスを探す際にチェックしていたのは、

  • 総勢何人が暮らしている家・アパートなのか
  • オーナーも同じ物件に居住している物件なのか
  • 同居人の年齢層、出身国、性別
  • 同居人の職業(学生なのか、フルタイムで働いている人たちなのか)
  • 同居人の生活スタイル(家で静かに過ごすことを好む人たちなのか、パーティーハウスなのか)

などでした。

私は、人生初のシェアハウス探しの際、英語が第二言語の人たちが住んでいるシェアハウスに的を絞って探していました。

日本語を話す環境に住んでいたらせっかく語学留学に来た意味がなくなると思っていたのですが、自分の英語には多少の不安があります。

母国語が英語ではない人たちとのシェアハウスであれば、英語のネイティブスピーカーとの生活に比べるとハードルは下がりますが、英語を話さなければならない環境には違いありません。

最終的に韓国人とブラジル人が住んでいたシェアハウスに入ることになりましたが、シェアメイトたちとの会話はもちろん英語でした。また、同居人たちが全員女性だったので、なにかと安心でした。

オーストラリア滞在の目的にもよりますが、日本人がいるシェアハウスに住みたいのか、大勢で賑やかに暮らしたいのか、勉強に集中できる環境が必要なのかなど、自分の希望を把握したうえで住むシェアハウスを決めることで、実際にそこで生活を始めた後の理想と現実とのギャップが少なくなると思います。

居住期間

シェアハウスには、ミニマム・ステイと言って、最低入居期間が定められていることがほとんどです。最低3か月の滞在を要求しているところが多い印象ですが、数週間の滞在でもオーケーという場所もあります。

ミニマム・ステイを満たせるのか確認したうえで、そのシェアハウスに最長どのくらい滞在するつもりでいるのかも決めておくと、その後の自分の予定の調整が楽になりますね。

私は2か月間という契約だったシェアハウスでの滞在を間際に延長したいと思ったのですが、私の次の入居者が決まってしまっていたため、あわやホームレスになるかという大変な思いをしたことがあります。

学校への通学年数や同じ職場で働く期間があらかじめ決まっている場合は、その期間中の滞在場所を確保できるのか、もしくは一定期間たったら別の場所に移動したいのか、念頭においてシェアハウスを探しましょう。

部屋数・設備

部屋数や設備に関しても自分の希望条件を知っておくと情報を収集する際に役に立ちます。

たとえば、一部屋をシェアする人数が多いと自分専用のスペースがかなり狭くなるので、持ち込む荷物の量も考慮に入れなければならないかもしれません。

キッチンやトイレ、シャワーなどを共有する人数も、シェアハウスを選ぶ際の大事な決定要素です。

これらの設備の数が居住人数に対して少ない場合は、順番に使わなければならない場面も出てくるからです。

時間の余裕がない方の場合、急いで用意をしなければならない時間帯にトイレや洗面所の利用が順番待ちとなると、けっこうなストレスになるのではないでしょうか。

車や自転車を所有する予定の人は、駐車場や駐輪場があるかどうかなども、後々の生活に影響してくると思います。駐車場が使えない場合は路上駐車することとなりますが、付近の交通量が多い場合は路上駐車ができなかったりするからです。自転車に関しては、盗難に遭う可能性を低くしておきたいものです。

他にも、それぞれの事情によって、その人にとっては重要な設備や、反対になくてもたいして不都合を感じないものがあります。

私の場合、学生だった頃ルームシェアをしていたのですが、机が共用スペースにあり比較的自由に使えたため、課題などをやる際にとても助かりました。

一軒家で庭もあるようなのどかな環境を望む人がいれば、街中の高層のアパートに住みたい人、建物内にジムやプールが付いているところであれば、家賃が高くてもいとわない!という人もいるかもしれません。

全ての希望条件を満たすシェアハウスを見つけることは難しいかと思いますが、譲れない点や妥協できる面をはっきりさせると、シェアハウス探しがスムーズに運ぶのではないでしょうか。

入居者募集情報を集める

自分の希望する条件を把握したら、入居者を募集しているシェアハウスの情報を集めます。

シドニーでのシェアハウス探しの情報源は様々です。私が思いつくのは下記の6つとなります。

  1. オーストラリアの生活情報サイト
  2. 日本人向け生活情報サイト
  3. シェアハウス情報サイト
  4. フェイスブック
  5. 地方紙
  6. 口コミ
1. オーストラリアの生活情報サイト

オーストラリアには『ガムツリー』(”Gumtree”)と呼ばれる有名な生活情報サイトがあります。

こちらのウェブサイトは賃貸情報のみならず、車や日用品の売買、求人、広告など幅広い情報を扱っており、オーストラリア全域で多くの人に利用されています。

もちろんサイトは英語です。

地域や予算、ルームシェアかオウンルームか、家具が備え付けてあるか否かなどで情報を検索できます。

たいていの場合は、部屋や共用部分の写真も載せてくれています。

シェアメイトを探している貸主だけではなく、反対にシェアハウスを探している人たちが、自分の写真や出身国、生活スタイルなどを紹介して貸主からの連絡を募集しているケースもあります。

気になる物件があったら、情報の掲載主にガムツリー経由でメッセージを送ったり、直接記載されている電話番号に電話をかけたりして、連絡を取ることができます。

私は過去に滞在したシェアハウスの大半をこのサイトを通じて見つけました。

https://www.gumtree.com.au/s-flatshare-houseshare/sydney/share+house/k0c18294l3003435


2. 日本人向け生活情報サイト

英語での情報収集ややりとりに不安がある人は、オーストラリア滞在の日本人向けに展開されている生活情報サイトを利用する手段もあります。

私が知っているのは『ジャムズ・ティーヴィー』(”Jams TV”)および『日豪プレス』です。

載っている情報はガムツリーと似ていますが、日本人コミュニティ向けの情報、例えば日本人サークルや日本に関連したイベント情報なども扱っている点がガムツリーとは異なりますね。

日本人を対象として運営されているサイトであるために、ガムツリーと比較すると利用人口、情報量が明らかに少ないです。

日本人の入居者を好むオーナーが英語でシェアハウスの情報を載せているケースもありますが、ほとんどの場合、日本語でシェアハウスの説明が記載されているので、英語が苦手な方には利用しやすいサイトなのではないでしょうか?

日本人がいるシェアハウスでの滞在を希望している人は、まずチェックすべきウェブサイトなのではないかなと思います。

Jams.TV
クラシファイド 帰国後求人 | Jams.TV オーストラリア生活情報ウェブサイト クラシファイド 帰国後求人情報ページです | オーストラリア生活情報ウェブサイト。住まい・シェアハウス、求人・仕事、売ります、コミュニティ、サービス, 帰国後のクラシ...
3. シェアハウス情報サイト

シェアハウスに特化した情報を扱っているウェブサイトもあります。

『フラットメイツ』(”Flatmates”)『フラットメイト・ファインダーズ』(”Flatmate Finders”)『ルームメンツ・ドットコム・ドット・エーユー』(”RoomMates.com.au”)などです。

『フラットメイト・ファインダーズ』はシドニーの物件しか見受けられないので、シドニー地域だけを対象にしているサイトかと思われます。

これらはシェアハウスやフラットメイト探しを専門的に扱っているサイトなので、個人的には他のサイトより情報が見やすく配置され、また、部屋数や同居人数などが細かく記載されている印象があります。リスト形式で情報が並べられているので、物件同士を比較しやすいのではないでしょうか?

ガムツリー同様に、シェアハウスを探している人たちが簡単な自己紹介と合わせて、何月何日から何か月住める部屋を探している、などという広告を出すこともできます。

積極的に貸主側からのアプローチも受け取りたい!という方は、この方法も試してみるといいかもしれません。

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4. フェイスブック

なんとなく利用者数が減っている感のあるフェイスブックですが、オーストラリア全域、また各地域での情報交換の場として利用されているグループがいろいろあることを、シドニーに移住してから知りました。

プライベートのグループの場合は、グループの運営者よりグループ入会の許可をもらってから利用できるようになります。

交換されている情報の内容は物品の売買やアルバイトの求人、相談など多岐に渡りますが、シェアハウスの入居者募集の記事もよく見かけます。

『シドニー・シェアハウス』(”Sydney Sharehouse”)など、シェアハウス情報のみを扱っているグループもあるようですね。

日本人コミュニティ対象のグループもあります。私の知っているものでは『日本人コミュニティin Australia』『シドニー在住の日本人』などです。

シェアハウス入居者の募集をかけている人もたいてい日本人なので、日本人が住んでいる、日本人の入居者を希望している、もしくは貸主が日本人というシェアハウスを探している人は一度覗いてみるとよいかもしれません。

これらのグループは運営者の方々がグループを廃止しない限り、存続していくことでしょう。グループの利用規約を守りながら、正しく使っていきたいものですね。

5. 地方紙

地域で配られている新聞に、同居人募集の広告が載っていることがあります。

新聞というアナログな手段であることから、おそらく、あまりインターネットなどに詳しくない高齢の方々などがシェアメイト募集の手段として利用しているのではと勝手に想像しているのですが、意外に穴場の物件が見つかることがあると聞いたことがあります。

持ち家をお持ちの方が、子供の自立などにより空いた部屋を貸し出して、家賃収入を得ようとしているのではないでしょうか?

インターネットで募集をかけているシェアハウスの大半は、入居者の入れ替わりが激しく、若い世代が大勢同居しているイメージがありますが、新聞に広告の載っているシェアハウスは総勢2~3人ほどと少ない居住者数の場所が多く、かつ、貸主がフルタイムで働く長期入居者を好む傾向から、家で静かに過ごしたい方々に向いた物件が見つかるかもしれません。

広告数はかなり少ないと思われますが、機会があったらチェックしてみる価値はあると思います。

6. 口コミ

仕事探しの際にも実感したのですが、口コミの力は偉大です。

私は過去に2度、友達を介してシェアハウスを見つけました。

口コミの良いところは、

  • そのシェアハウスに住んだことのある紹介者、もしくは貸主と知り合い関係にある紹介者を通じて、より詳細な情報が得られる
  • 貸主も借主も、紹介者を通じてある程度相手の人柄が保証されている条件で契約に至ることができるので、お互いに安心
  • シェアハウスの情報が市場に出る前に内覧や契約内容の確認ができるので、競争率が低い、有利な状況で話を進められる
  • 条件の交渉余地があったりする
  • 他の媒体を介してだと連絡先の情報があいまいなことがあるが、紹介者を通すことができるので貸主との連絡が取りやすい

などさまざまです。

インターネットなどでシェアハウスを探すと同時に、職場や学校などで、周りにシェアハウスの入居者を探している人がいないか、いちかばちかで聞いてまわってみるのもいいかもしれません。

内覧の予約

シェアハウス入居者募集の情報を調べて自分の希望の条件に近い物件を見つけたら、次は内覧(「インスペクション」”inspection”)の予約をします。実際に物件を見に行き、物件の状態やその他の条件に納得した上で入居の契約に至るわけです。

ウェブサイトに載っているメールアドレスや電話番号、フェイスブックのメッセージ機能などで貸主と連絡を取り、内覧の日時や待ち合わせ場所などを決めます。

もし確認しておきたい項目があったら、内覧の予約を入れる前に聞いておきましょう。もしそれが決定要素だとしたら、わざわざ行く価値のない物件の内覧へ行って時間を無駄にするということを避けることができます。

また、広告には詳しい住所が載っていない場合が多々あるので、住所を聞いておきましょう。

同じ地域に数軒確認したい物件があるようでしたら、同日にそれらの物件の内覧の予定が組めると時間や交通費の節約になりますね。

悲しいことですが、待ち合わせ場所に行ったのに先方が姿を見せず、連絡も取れずに待ちぼうけをくらうこともあり得ます。

メールやウェブサイトを介しての連絡手段しか知らない場合は、念のために相手の電話番号を聞いておくと、いざという時に連絡が取りやすいと思います。

内覧

私は内覧の際、確認事項にもれがないように、自分の希望条件やチェックポイントの一覧を書いたメモを持って行くようにしていました。

シェアハウスのツアーをしているうちに会話や関係のない事柄に気を取られてしまい、「あれを確認するのを忘れた!」ということが出てきがちだからです。

広告に出ていた内容が正しいかもきちんと確認したかったので、私はそのあたりも持って行ったメモに書き加えておきました。

物件が紹介されていた媒体の画面を印刷するか、スクリーンショットを取って持っていくくらいの勢いでもいいと思います。

先に確認した自分の希望条件以外にも、内覧時にできたら確認したほうがいいと思われる項目は下記となります。

  • キッチンのパントリーや冷蔵庫の中などで、個人に割り当てられるスペース
  • 食器や料理器具類
  • スーツケースや衣類などの保管場所
  • 自分のベッドの周りのコンセントの場所
  • ベッドのマットレスの状態
  • シャワーや電気などがきちんと機能しているか
  • 洗濯機の場所、使用方法(コインランドリーである場合もあります)
  • 洗濯物干しの場所や大きさ

オーナーの方の都合で急かされるケースもあるかもしれませんが、それでも時間には余裕を持って行った方がいいですね。慌てて短い時間で内覧をすると、これもまた、確認もれなどしがちです。

滞在中のルール、退去時手続きなどの確認

入居するかどうか決める前に必ず確認しておきたいのが、家賃の支払い方法(銀行振り込みなのか現金の手渡しなのか)や、支払いのスケジュール、鍵を紛失してしまった場合の補償方法、退去手続きなどです。

また、シェアハウスによっては、お互いに心地よく暮らすための生活上のルールが決まっていたりします。

例として、私が滞在したシェアハウスでは、夜10時以降は料理禁止!という決まりがあったり、持ち回りで掃除分担が決まっていたりしたことがありました。

この辺りがあいまいですと、入居後に、「そんな話、聞いていない!」とトラブルにつながるケースもあります。

内覧時に先方から説明してくれることもありますが、そうでない場合も積極的に質問しておいたほうがいいです。

入居後に寝耳に水でやきもきすることになるよりは、細かいことも聞いておいて、納得したうえで入居を決めたほうがいいのではないでしょうか?

契約

貸主、借主ともに条件に納得がいけば、契約に至ります。

多くの場合は入居希望者が納得した時点で契約の話に進むわけですが、まれに貸主側から、こういった人となりの方の入居はお断り!ということもあり得ます。

契約と言ってもシェアハウスの場合、仰々しく契約書にサイン、ということは滅多にありません。

私は過去に一軒だけ、貸主の方が非常にしっかりしておられて、シェアハウスにもかかわらず各条項がきちんと定めてある契約書を用意してくれていたことがありますが、それ以外はほとんど口約束か、鍵の受け渡しや初期費用の支払いで契約締結、といった感じでした。

ただ、おすすめしておきたいのが、ボンドや家賃を支払う際に一筆、日にちと金額、金額の内訳(ボンド、〇月〇日~〇月〇日までの家賃など)、受け取り主の名前と住所、そして受け取りのサインをもらっておくことです。

相手をはなから疑ってかかっているわけではないのですが、確かに金額を渡した・受け取ったという証拠になりますし、後に記憶があいまいになってしまった時にも参照することができます。

保険、といった感じでしょうか。

注意事項

上記に説明したシェアハウス探しの一通りの流れ以外に、注意しておきたい点が数点あります。

家具付きか否か

シェアハウスを運営している人たちは多くの場合、ワーキングホリデー中の若者や学生など、オーストラリアでの滞在が数か月から長くても2~3年ほどの短期滞在者を入居者としているので、家具を備え付けていることがほとんどですが、まれにベッドなどの家具がない場合もあります。

家具付きか否かという項目がシェアハウス情報サイトに含まれていることがあるので、一応目を通しておきましょう。

私の経験ではないのですが、友人から鍵をシェアメイトと共用しなければならなかったという話を聞いたことがあります。

一日二日でも非常に不便ですよね。滞在中、ずっと一つの鍵を複数人で使うことになったとしたら、皆さんはどう思いますか?

そのような理不尽な状況に陥らないように、鍵は個人で所有できるのか、契約前に確認しておいたほうがいいと思います。

不審な広告

中には怪しげなシェアハウス入居者募集の広告が存在します。

金銭詐欺目的と思われるものや、男性の独り住まいで、女性の同居人のみを募集しているものなどです。

巧妙な手口のものもあると思うので100%避けることができるとは言えないですが、とにかく、常識的に考えて怪しいかどうか判断し、少しでも不審な点があったら、シェアハウスの候補から除くことをおすすめします。

「オーストラリアと日本では文化が違うから、そんなものなのかな?」と怪しい情報を鵜呑みにしてしまわず、怪しいものは怪しい!という視点で行動したほうが安心です。

衛生面

実は私は過去に、シェアハウスでベッドバグの被害に遭ったことがあります。

ベッドバグの存在さえ知らなかったので、体調不良に気づいた際には時すでに遅し、でしたが、ベッドの状態を入居時にきちんとチェックしていなかったことを後悔しました。

衛生面は見落としがちかと思いますが、内覧時に頭の片隅においておいたほうがいいですね。

光熱費・インターネット

私が滞在したシェアハウスはどちらも光熱費やインターネット代が家賃に含まれていたので別途支払う必要はありませんでしたが、時おりこういった費用が追加で発生する旨の説明がある物件を見かけます。

家賃以外の支出が予算内なのか、また、計算方法や支払いのスケジュールはどう設定されているのか、別払いの場合は詳しく確認しておきましょう。

日本を飛び出しこれからシドニーで生活を始める方々にとっては、シェアハウス探しは大きな課題であり、期待と不安で胸がいっぱいだと思います。

どうか皆さんが自分にあったシェアハウスを見つけ、シドニーでの生活を心ゆくまで楽しめますように!

注意:こちらの記事は筆者の体験をもとに個人的なアドバイスとして書かれたものであり、こちらの記事にしたがったことで理想のシェアハウスを見つけられることや、シェアハウスでの生活の質を保証するものでもありません。シェアハウス探し・契約は個々の判断により、自己責任で行っていただけるようお願いいたします。

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